マイコプラズマ肺炎の大人の感染経路や期間と感染力、症状の予防対策について
みなさん、マイコプラズマ肺炎ってご存知でしょうか?
この病気は、マイコプラズマ菌に感染する事で発症する感染症です。
今までの従来の肺炎とは違います。
子供から大人まで感染の報告が頻繁に出て来ています。
特に体力のない乳幼児や高齢者がかかると重症化しやすいので気を付けなければなりません。
免疫がつかないので何回でも感染するから注意です。
それではこの頃、脅威を誇っているマイコプラズマ肺炎について調べてみようと思います。
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マイコプラズマ肺炎の感染経路と感染期間とは
マイコプラズマ肺炎は1984年と1988年に大流行したので、4年おきに感染するオリンピック熱と言われてきました。
しかし最近は年度に関係なく流行し、特に秋から春にかけて流行する傾向があるようです。
初期症状としては風邪のような症状や咳、軽い発熱などがみられます。
マイコプラズマ肺炎の感染経路は大体、空気中を浮遊する細菌で感染する飛沫感染と接触感染による2つになります。
細菌そのものはそれほど強い感染力はありませんが、集団感染や家庭内などで流行するケースが多いです。
一度免疫をもっても持続性がないので何回も繰り返しやすく厄介です。
発症原因の潜伏期間は大体、2~3週間位ですが、長くなりますと、1か月位の潜伏期間を経てから発症しますので油断できません。
潜伏期間というのは、細菌が体内に入ってから発症するまでの期間の事を言います。
しかもこの期間中は第三者への感染期間になり、この感染期間の長さが流行を引き起こす原因と言われます。
特徴としては、発症してから回復にいたるまで咳が長く続く事にあります。
マイコプラズマ肺炎の特徴や感染症の感染力とは
マイコプラズマ肺炎は子供に多いのですが、大人でも感染します。
大人の場合はややしめった咳が特徴で、感染力はとても強いです。
マイコプラズマ肺炎患者の軌道分泌中・咳によって、感染期間に飛沫感染となって経気道感染を起こします。
1~2m程度の距離でも飛沫感染するので、学校や職場での狭い範囲で流行しやすくなります。
病原体が軌道粘液に排出されるのは発症前の2~8日間に起こります。
発現時に最大になり、高いレベルの排出が1週間程度続くのです。
少しずつ少なくなりながら4~6週間以上病原体の排出が続く事になります。
ちなみに肺炎が流行る季節は主に秋が多いと言われています。
マイコプラズマ肺炎は感染した人の25%に、肺以外の疾患を引き起こす場合もあります。
例えば皮膚炎、腎炎、関節炎、神経症状を伴う髄膜炎や脳炎のように多くの疾患の原因になりえます。
経過についても、急性の症状から難病につながるような、ぜんそくやリュウマチ、膠原病・神経疾患まで幅広くあります。
まれに原因の特定が難しい場合もあります。
難治性の病気にこのマイコプラズマ肺炎が関わっている事が疑われています。
ですから慢性化して難病に至る可能性のある感染症のマイコプラズマ肺炎をいかに早期発見して診断、治療を施すかが重要になると思います。
マイコプラズマ肺炎の予防対策について
マイコプラズマ肺炎の治療や予防対策は、基本的には自然治療が基本となります。
普通の風邪と比較してみますと治療期間は長いです。
しかし、水分をしっかり補給して安静にする事により症状は治まってきますし、体力も回復してきますから不安になり過ぎない事も大切です。
それから細菌に対処する薬は病院が処方した薬を使用しなければなりません。
それは現在、マイコプラズマ肺炎の薬が耐性のものが多く、従来使用できたものが人によって効果が期待できない可能性が出て来たからです。
例えば、今までセフェムという抗生物質がつかわれていたのですが、耐性のため、効果がなくなりつつあります。
今効果がある薬でも未来では効かない場合もあり、自己判断で薬を飲む事はさけなければなりません。
予防対策としては、とにかく飛沫感染や接触感染を避ける事が先決なので、手洗いやうがいが有効です。
患者との濃厚な接触も気を付けましょう。
急性期がすぎて症状が改善し、全身状態が良い時には登校や出勤をしてもよいでしょう。
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