マイコプラズマ肺炎で子供の潜伏期間や治療、感染者からうつる?検査や予防接種は?
マイコプラズマ肺炎は子供がかかっても、潜伏期間が長いので、どこで感染したかわかりにくい病気です。
症状が軽い場合は、風邪とまちがえる程度ですが、周囲にうつることがあるので注意しなくてはなりません。
マイコプラズマ肺炎についての検査や治療法について、予防接種などはあるのかなど、ご説明していきますね。
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マイコプラズマ肺炎の感染、潜伏期間もうつる?
マイコプラズマ肺炎は「肺炎マイコプラズマ」という微生物によって感染する肺炎ですが、2000年以降毎年のように感染者数が増加している病気です。
潜伏期間が1~3週間、長いと4週間にもなるため、感染経路が特定しにくく、その間に幼稚園や小学校の教室のような、閉鎖的な空間で濃い接触をしていると、気づかぬうちに感染者を増やしてしまいます。
感染力自体はさほど強い病気ではありませんが、実際に発症するまでの期間が長いので、周囲の人との接触も長くなることが流行につながります。
初期症状としては、
・鼻水、鼻づまり
・のどの痛み
・咳
・発熱
のように風邪と似ている症状が見られます。
その後、乾いた咳が夜間や早朝を中心に、激しく出るようになってきます。
子供の場合の治療法は?
乳児はマイコプラズマ肺炎に感染していても症状が軽いので、風邪の時と同じように安静にさせて、水分補給を十分にしていれば、自然に治ってしまうことが多いと言われています。
幼児~小学生以降になると、肺炎の症状を起こすことも多いので、病院でマイコプラズマ肺炎という診断が出たら、マクロライド系の抗生剤が処方されます。
最近はマクロライド系抗生剤が効かない、マイコプラズマ肺炎も増加しているので、その場合にはテトラサイクリン系やニューキノロン系の抗生剤が処方されます。
ただ、子供はこれらの抗生剤による副作用を起こしやすいとされているので、短期の服用に限ったり、種類を限定して処方されることがあります。
マイコプラズマ肺炎の検査の方法
一般的に肺炎は、胸の雑音を聞いて診断したりしますが、マイコプラズマ肺炎の場合は雑音がしないので、胸部レントゲン検査や血液検査、尿検査を行います。
正確な検査は、咽頭の粘液を採取して行うのですが、この検査には1週間以上かかるので、検査結果が30分ほどでわかる血液検査が行われることが多いです。
風邪だと思っていたら、咳が長引いて夜間や早朝にひどくなったり、熱がなかなか下がらないような状況の場合は、病院で検査をしてもらうことをおすすめします。
マイコプラズマ肺炎、子供の予防接種は?
現在のところ、マイコプラズマ肺炎の予防接種というものはありません。
・手洗い、うがいをしっかりする
・睡眠を十分にとる
・流行している時期には人混みをできるだけ避ける
・咳が出る時はマスクを着用する
といったことを日ごろの生活の中で心がけて、マイコプラズマ肺炎を予防するようにしましょう。
マイコプラズマ肺炎の免疫力は長続きしないので、1度かかったからといって安心はできません。
大人になるほど重症化しやすいとされているので、子供が感染した場合には家庭内でも二次感染対策をしっかりとるようにしましょう。
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