間質性肺炎の症状、咳に咳止めの治療は?痰は出る?
肺の壁が硬くなって、やがて呼吸困難などの重い症状があらわれる間質性肺炎は、痰の絡まない咳や息切れが主な症状です。
一般的な肺炎では、もちろん症状の中に咳がありますが、痰を伴った湿ったせです。
一方、間質性肺炎ではちょっとした刺激で痰の絡まない咳が出ることが多いのです。
間質性肺炎の咳の症状について、治療法などについてご説明していきます。
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間質性肺炎の咳止めの治療はどうする?
間質性肺炎にかかると
・身体を動かそうとしたとき
・なにか話を始めようとしたとき
・急いで息を吸い込んだとき
・冷たい空気を吸い込んだとき
こんな日常のちょっとした動作で咳が出るようになります。
症状が進むと咳がかなり頻繁に出るようになり、いったん出たことで次の咳を誘発してしまう形で続くことになります。
咳が続くと息苦しいことはもちろんですが、体力も消耗してしまいます。
また激しい咳の連続で、壁が硬くなった肺胞が破れてしまい「気胸」が起きることもあります。
気胸を発症すると呼吸困難やチアノーゼなどの危険な症状があらわれます。
こういう状態が心配で咳止め薬を飲みたくなりますが、咳止め薬は便秘や食欲不振をまねく場合があるので注意しましょう。
薬を飲むことなく咳をなるべく出さない、抑えるように工夫することが大事ですね。
間質性肺炎では息切れの症状も進行する
肺胞の壁が厚くなり肺胞の形が不規則になってくると肺全体が硬くなります。
そうなると肺が柔軟に膨らまなくなるので、肺活量がおち酸素を取り込む効率が悪くなっていきます。
最初は階段や坂道をのぼったときに感じる程度の息切れですが、症状が進んでいくと歩行中や入浴中、排便中といった日常生活の中でも息切れが感じられるようになってきます。
さらに症状が進むと着替えなどのほんのちょっとした動作でも息切れがおこり、日常生活に支障をきたすようになる、労作呼吸困難がみられるようになります。
このように血液中の酸素が不足して日常生活に支障がでる場合には、鼻から酸素を吸入する酸素療法による治療も行われます。
家族や周りの人が変化に気づくこともあります。
「最近、歩くのが遅くなった」「少し前から階段をのぼるのが辛そう」など、ちょっとでも気づくことがあれば受診してみるといいでしょう。
そのままにしておいてひどくなると平らな土地をちょっと歩くだけで息切れすることになってしまいます。
痰の絡まない咳や息切れ以外の特徴的な症状
痰の絡まない空咳(からせき)と息切れが特徴的な症状ですが、他にも間質性肺炎であらわれる症状があります。
ばち指と異常呼吸音です。
ばち指とは、酸素不足に起因しておこるもので、手足の指の先端が太鼓のばちのように丸みを帯びた形になるもので特に痛みはありません。
異常呼吸音は、自分ではわかりませんが、医師が聴診器で胸の音を聞くとパリパリ、バチバチという乾いた音が聞こえます。
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